おはようございます、こんにちは、こんばんわ。ノロアリです。

エスキス中にどこにDSを設ければいいのかよく分からなくなっちゃうんですよね。

私は、空調のことよくわかってないから、計画の要点何書けばいいのかが分からないんです。
こんな受験生は多くいると思います。
空調設備のことが理解できていなければ
- 計画の要点で聞かれたことと違うことを答えてしまう
- 図面表現でのミスも生じます
- 立体構成上の矛盾が発生します
そこで空調設備の理解度を深めるため、システム図を書けるようになりましょう。
システム図を書けるようになれば
- 適切に設備機器が配置できるようになる
- ダクトルートや配管のルートを確保できるようになる
- 計画の要点で聞かれたことに答えられ、図も書けるようになる
などの効果があるからです。
でもシステム図ってどう書いていけばいいのか、いまいちわからないという人
今回は空調に関しての『システム図の書き順』についてやっていこうと思います。
まず最初に
複雑なものは分解してシンプルに

空調のシステム図がうまく書けないんだよね。
何かいい方法はないかな?

しょうがないね。まずは下の3つに分解してみようよ。
- 熱源機から空気調和機までのルート
- 空気調和機から各部屋までのルート
- 各部屋から汚れた空気を空気調和機に戻すルート

空調はごちゃ混ぜに考えるから難しいから分解してみたんだけど、かなりシンプルになったと思わない?

ほうほう。確かに少しシンプルになった気がする。
スタートとゴールを決めよう

まず設備においては、スタートの機器とゴールの機器があるんだよ。
単一ダクト方式だと、熱源機がスタートで空気調和機がゴールという感じ。

もしかしてスタートとゴールってさっきの3つに分解した項目ごとに設定すればいいの?

そうそう、ノロアリちゃんよくわかったね。
スタートとゴールを決めたらそれを結ぶルートを確保すればいいだけ。

そう説明されると、簡単そうだね。
- スタートの機器とゴールの機器を決める
- スタート機器とゴール機器を結ぶルートの確保
- スタート機器とゴール機器をダクトや配管でつなげる

まぁ言葉だけではよくわからないと思うから、実際に絵で説明しよう。下記の図に単一ダクト方式のシステム図を書いていきますね。
1 熱源機から空気調和機までのルート

スタート:熱源機
ゴール :空気調和機
スタート・ゴールの機器はテキストやgoogle先生で調べてね。
熱源機と空気調和機のルートはなるべく無駄のないようにルートを確保していきます。
最後に冷温水(熱媒体)を空気調和機に運ぶ配管を通して完了

最初はここまででもいいので何回かやってみよう。
2 空気調和機から各部屋までのルート

スタート:空気調和機
ゴール :吹出し口
空気調和機の位置はすでに決まっているのでゴールの吹出し口だけ決めればOK
空気調和機から吹出し口までは冷風・温風が通るのでダクトのルートを確保
ここでもなるべく無駄のないようなルートとします。
天井裏のダクトルートを設けるとき
梁と天井の間にダクトが通るようにしないといけない
(梁貫通はしないものとする)
これが階高に影響することがあるので要注意です。
最後に給気ダクトを吹き出し口まで設けて完了。

ごちゃ混ぜに考えるとすでにここまででぐちゃぐちゃになるはずだけど、どう?ついてこれているかな?
3 各部屋から汚れた空気を空気調和機に戻すルート

スタート:吸気口
ゴール :空気調和機
空気調和機は換気もできるので空気調和機がゴールになります。
大空間はショートサーキット防止のため吸気口を壁面下部に設けるため
RADSを設けて還気ダクトルートを確保
最後に還気ダクトを通して完了。
最後に

最後に空気の流れを書くと相手にも伝わりやすくなるね。
最後にもう一度まとめると
まずは3つに分解
- 熱源機から空気調和機までのルート
- 空気調和機から各部屋までのルート
- 各部屋から汚れた空気を空気調和機に戻すルート
そしてスタートとゴールを決める
- スタートの機器とゴールの機器を決める
- スタート機器とゴール機器を結ぶルートの確保
- スタート機器とゴール機器をダクトや配管でつなげる
これでかなりシンプルかつ考えやすくなったかと思います。
もしブログが役にたったなと思っていただけたら、他の困っている方や今から一級建築士を受験される知り合いなどに紹介していただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。