1級建築士 空間構成を壊されないように

令和発の製図試験まで残り少し。お役に立てれるような情報をお届けできればと思います。

まずは空間構成を壊すものを知り、解決法を学べば部屋の並びこそブサイクでも合格できる図面に近づきます。

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空間構成を壊す要因たち

  1. 屋上庭園(外部施設)
  2. 大空間(展示室)
  3. 本館と周辺環境
  4. 搬入動線

以上4点が大きく空間構成を壊し不合格に導く原因となっている項目です。

受験生

どのように空間構成を壊していくのかわからないな。

ノロアリ
ノロアリ

では説明していきます。

1.屋上庭園(外部空間)

屋上庭園を計画する上で200m2を超えてくると、建物形状が不整形になりやすい傾向にあります。無理やり要求室と屋上庭園を詰め込むことで不整形な建物形状へと変貌していきます。

建物形状が不整形になることで2つのコアがうまく配置できなくなり、二方向避難・利用者の利便性・動線の確保ができなくなります。

また、無理やり2つのコアを配置しようと建築面積を拡大し結果的に建ぺい率オーバーになるといった罠に引っかかる人もいます。

2.大空間

屋上庭園と面積が広いという共通点があるため、大空間を除く建物形状が不整形になりやすく、廊下がぐちゃぐちゃになってしまうことが多く見られます。

大空間においても要求室を変に配置することで建物形状に無理がいき2つのコアをつなぐ廊下がぐちゃぐちゃになるという構成です。いうまでもなく二方向避難、動線の確保ができなくなってしまいます。

3.本館と周辺環境

H30年度の試験のアプローチのように今後は難解になってくる可能性が高いです。

令和元年度は本館と分館との関係性がアプローチ計画にダイレクトに影響すると考えられます。アプローチ計画をミスすると配置、ゾーニングの適切な計画ができなくなってしまいます。

4.搬入動線

搬入動線の確保=適切なゾーニングとなります。しかしながら搬入動線の確保をするが故に利用者ゾーンが条件の悪い配置になったり、ガタガタ廊下・要求室の形状が不整形となってしまう傾向があります。

上手く構成するには

ノロアリ
ノロアリ

空間構成を壊さないような構成を作り出すためのお薬をみなさまにお出ししておきます。1日1回は読み返しましょう。

お薬1.大きな空間は端っこに寄せちゃう

大きな空間(屋上庭園・大空間)は建物中央にあると邪魔になるので端っこに寄せることで動線の確保が容易にできちゃいます。端に寄せる時残りの建物形状がなるべく整形になればプランも楽になります。例えば二方向避難や搬入動線といった項目に関しては顕著に楽になります。

最後に1/400で詳細な部屋の配置をするときにも整形である方が楽になります。

お薬2.人の流れの順に計画

人の動き順に建物を計画するのが大原則です。

まずは建物外から計画していくのです。最初に利用者が敷地内に入ってくる場所(視認性が良い場所)、本館との関係性、周辺環境を考慮した上でアプローチを計画していきます。

アプローチの位置がわかればエントランスホールの位置も確定。付随して利用者コア、各階のホールの位置、管理コア、2つのコアをつなぐ廊下と決まってきます。最後が要求室です。

アプローチ計画が建物の空間構成を作り出していると言っても過言でないぐらい大事です。なぜなら人の流れの始まりの部分だからです。

どんな建物でも人の流れがあると思うのでいつも利用する建物を意識してみる事も勉強になります。今年においては美術館なので再度その目線で見学してもらいたいです。

お薬3.動線を意識した平面計画

利用者がエントランスホールに入ってきて、市民の創作活動をするために2階にある創作室に行く。といったストーリーを考えながら平面計画をするとより動線を意識できます。

搬入動線についても同じで利用者の動線がこうなるので交錯しない位置を確保し、どのように荷解き室から収蔵庫、展示室へ行くのかストーリとして考えるのがよいと思います。

もし動線的にまずいですと指摘されたら考え方を伝えることでどこがまずい点なのか一目瞭然となる部分においてもメリットはあります。

お薬4.同じ規模の部屋

それぞれ異なるゾーンに同一規模の部屋がある場合→各階同一位置に計画

同一ゾーンで同じフロアに同一規模の部屋がある場合→部屋を隣どおしにして残りの建物形状を整形にする。

まとめ

空間構成の壊す要因 4点を覚える。

屋上庭園(外部施設)・大空間・本館と周辺環境・搬入動線

お薬4セットで対処することで空間構成を成立させることができるはずです。

お薬は全てに共通して動線を中心にした考え方です。動線がうまくいけば自動的にゾーニングもうまくいく。ついでに配置計画、要求室の計画、立体構成を動線とリンクして解決するものです。全ての問題に対応はできませんが大多数の問題に対しては対応可能な考え方です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。