建築物の配置計画においては、下記の項目に関して連動しています。
- 空間構成
- 建築計画
- 構造計画
- 設備計画
- 条件
- 法令
これらの項目は、採点のポイントとなっております。つまり建築物の配置計画のミス(減点)がこれらの項目のミス(減点)を誘発してしまうのです。
例えば、一つの減点だと不合格にはならないとします。しかし、これらは何個も連動して減点されるため一つ一つが積み重なると致命傷になる可能性は高いです。
※配点や採点の具体的なことは試験元ではないのでわかりません。
ではここで毎年普遍的な項目である”空間構成”のおさらい
- 建築物の配置計画
- ゾーニング・動線計画
- 要求室等の計画
- 建築物の立体構成
「重要な要素順」になってます
これを踏まえて配置計画の問題をやってみよう!!
最初は問題3−1から3−3、3−6をやりましょう。
問題3−4と5は難易度が高いので慣れたらやってみましょう。
問題3−1
目安時間は10分
解答3−1
3−1条件整理
屋外広場
- 施設利用者用
- 日照に配慮
- 喫茶店の屋外テラスを設ける
- 200m2以上
この条件の簡易的な図が書けたでしょうか?
シンプルな図でまとめることで次工程で無駄なことを考えなくてすみます。
3−1人の流れを敷地にプロット
条件の一つ、利用者駐車場・駐輪場は私立駐車場であることから車や自転車でこの施設を利用する人は交差点側からのアプローチとなります。
また市庁舎が道路の反対側にあることから、ある程度の人通りがあることが予測できます。
3−1アプローチの検討
基本なんで、何度も言います。
道路の広い方・・・利用者アプローチ
道路の狭い方・・・管理アプローチ
基本通りにいくと、北側道路(広い)から利用者アプローチで西側道路(狭い)から管理アプローチのAパターン。
基本の逆の北側道路から管理アプローチで西側道路から利用者アプローチのBパターン
3−1駐車場・駐輪場計画
今回は、管理のサービス駐車場のみなので管理アプローチ側に。
注意点は交差点と反対側に設けること。
3−1広場の計画
広場の位置
1 施設利用者用の広場 ➡️ 道路側でない敷地東側もしくは南側。
2 日照に配慮 ➡️ 基本は敷地南側に設けるのがベスト。南側に公園(日照を妨
げる建物なし)のため日照条件としては良好。
広場の位置は敷地東側より南側が良い。
広場の形状
A・Bー1パターン:間口を広く設ける ➡️ 公園との連続性のある豊かな空間となる
A・Bー2パターン:間口を狭く設ける ➡️ コンパクトでまとまった空間となる
形状比べるとA・Bー1パターンの方がよさそう。
3−1建物形状検討
- サービス駐車場、広場を避けて建物を配置。
- 敷地内にも人の流れをプロット。
- 利用者ゾーンと管理ゾーンをゾーニング。
- 利用者ゾーン内かつ広場に面した位置に喫茶店を設ける。(広場内に喫茶店の屋外テラスを設けるため)
- 最後に屋外テラスを忘れずに配置。
同じ手順で間口の狭いA・Bー2パターンもやるといいと思います。
練習にもなりますし見比べることで新たな発見もあるかもしてません。
問題3−2
目安時間は10分
解答3−2
3−2条件整理
オープンスペース
- 誰でも気軽に利用可
- 私立図書館と一体的に利用
- 喫茶店の屋外テラスを設ける
- 250m2以上
シンプルな図が書けたでしょうか?
3−2人の流れを敷地にプロット、アプローチの検討、駐車場・駐輪場計画
解答3−1を参照
3−2オープンスペースの計画
オープンスペースの位置
- 誰でも利用しやすくなので道路側に設けること
- オープンスペースはアプローチ空間を基本含むこと
- 私立図書館と一体的に利用可能とすること
以上3点より北側道路に面した位置とする。
オープンスペースの形状
- 交差点側から車や自転車の利用者がアプローチしてくること
- 一体的利用が求められている私立図書館が敷地西側にあること
北側道路に対して間口を広くする形状とする。
3−2建物形状検討
- 駐車場とオープンスペースを避けて建物を配置
- 敷地内も人の流れをプロット
- 利用者・管理ゾーンのゾーニング
- 喫茶店の位置を利用者ゾーン内かつオープンスペースに面して設ける
- 最後に屋外テラスを配置
そうするとAー1案となる。
もう1案、喫茶店だから交差点側に設けて集客性を向上できないか?
しかし、交差点側に設けると管理ゾーン内となってしまう。
そこで再度ゾーニング
喫茶店を設けた交差点側を利用者ゾーンとし、管理ゾーンを南側に集める。
そうするとAー2案が完成。
比べてみるとAー2案のほうが私は良さそうかなと思います。
Aー1案で進めると、私立図書館との一体性がメリットとなるため要点や伝達でアピールするといいと思います。
問題3−3
目安時間は10分
解答3−3
問題3−4
目安時間は10分
解答3−4
問題3−5
目安時間は10分
解答3−5
問題3−6(3ー1復習)
目安時間は10分
解答3−6(3ー1復習)
最後に
隙間時間にできる問題となっておりますので
- 朝会社にいく前に
- 昼休憩時に
- お風呂に入る前に
- 寝る前に
是非挑戦してみてください。
毎日コツコツやることが一番自分の力がつくことだと思います。