『逆エスキスって何?』 考え方の幅、手段の数を増やせる方法

一級建築士試験

おはようございます。こんにちは。こんばんわ。ノロアリ です。

ときどき「逆エスキスって何?」って質問いただきます。
何回かTwitterでお答えはしたのですが、昔のツイート探すのは困難ですし、ブログで残すことにいたしました。

逆エスキスの定義って何?

ー 逆エスキス ー

逆エスキスは、文字の通り逆にエスキスをすること。具体的には、解答例から課題文へ戻していく作業のこと

※ノロアリ定義ですので他の方が言う逆エスキスとは異なるかもしれません。ご了承ください。

受験生
受験生

解答例から課題文に戻して何か意味あるの?

ノロアリ
ノロアリ

ただ、解答例から課題文へ戻しても意味がないよ。
逆エスキスは何のためにやるのか?を知らないとね。

では、ここからは逆エスキスの目的、そしてどうやるのかを説明していきます。

うまく伝わるかどうか自身はありませんが、最後まで読んでいただけたら幸いでございます。

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1 逆エスキスの目的

目的は ”解答例に至るまでの考え方を知ること” 

逆エスキスは、解答例から課題文へ戻していく作業なので各工程ごとに

  • なぜこうしたのか?
  • この段階ではどう判断したのか?
  • どこを諦めたのか?…etc

整理しやすくなると思います。

その結果、エスキスの工程ごとの考え方の幅が広がったり、エスキスの手段を増やすことができます。

だからただ単にエスキスの逆の作業をやっても意味はありません。

大事なことなのでもう一度言います。

目的は”解答例に至るまでの考え方を知ること” 

2 自分のエスキス工程の順番をノートにまとめる

まずは自分のエスキス工程の順番をノートに箇条書きしてみましょう。

最初はエスキスの順番がブレブレな上にさらに逆の作業を行うため頭が混乱しないようにまとめることをオススメいたします。

ノロアリの場合は

①課題読み込み
②条件整理
③配置計画
④断面構成
⑤平面構成
⑥コマプラン
⑦1/400


の順番でエスキスを進めます。

皆さんのエスキスの順番とは違うと思いますが、違っても問題はありません。

3 逆エスキス順番

先程のエスキスとは逆の順番

①1/400のトレース
②コマプランに戻す
③平面構成に戻す
④断面構成に戻す
⑤配置計画に戻す
⑥条件整理に戻す

条件整理まで戻す必要はないかもしれませんが、読み落としが多い人の場合はここまでやっておいた方がいいです。

ではノロアリの方法で説明していきますね。

4 1/400のトレース

今回は令和元年10月13日の本試験標準解答例①で進めていきます。

1/400のトレースをします。自分が作図できる程度で大丈夫です。

トレースしたら何か気づきがあると思うので、メモしておきましょう。

ノロアリが気がついたことは

無窓居室がある。
歩道の切り開き2箇所。
etc

1/400に関しては皆さん、ノートにまとめたりされていると思うのでこの程度の説明にしておきます。

5 コマプランに戻す

コマプランに戻す時は

①アプローチ、ホール、コア、部門、大空間、広場、駐車場の位置を書く。
②スパンを書く 。

この時のしてはいけない事

それは   ”部屋を配置すること”

コマプランで部屋を配置してエスキスしている人、それは時間がかかり過ぎるのでやめた方がいいと思います。1/400のプラン時に結局納まらなくやり直しする羽目になるから。

このコマプランを見て再度1/400に戻せるように特訓はしないといけません。

6 平面構成に戻す

平面構成に戻す時には

①コマプランをそのまま平面ゾーニングや1/1000に。
②課題を解く時に最初に感じた平面(自分のプラン)のゾーニングを書く。(−4–のプラン)
③②のプランがどうしたら①になるか考える。

基本はエントランスホールは広めに考える。
エントランスホール上部はホール。
コアとコアを結ぶ直線廊下がある。
最初から3階に屋根ありきでは考えない。
大空間である多目的展示室は出入り口に近い位置に考える。

最初のイメージから解答例にするには?を考える。

南側の出入り口付近に大空間である多目的展示室を設ける事で基本通りに計画すると同時に大空間以外の平面がなるべく整形となるようにする。

この理由だけでは解答例になるのは無理があります。
さらに考えた結果

1/400の計画時に
管理ゾーン内にある荷解き室はトラックヤードからの搬入ができるよう外壁側に設ける。
エントランスホールを管理する事務室はなるべく窓があった方が良いので外壁側に設ける。
会議室に関しても事務室同様窓を設けるため外壁側に設ける。

その結果、管理ゾーンの間口を広げて計画したのではと私は考えました。

この時点では細かいプランはわからないので、エントランスを広く検討していたのではないか?と

7 断面構成に戻す

断面構成も平面構成と同じ

①解答例の断面構成や階高、面積の振り分けなどを書く。
②自分の最初に感じた構成を書く。(下の断面構成)
③②のプランがどのように①になるか考える。

基本の断面構成は、階別ゾーニングで考える。
屋上庭園が3階指定で創作アトリエと直接行き来できるようにする条件のため


3階にアトリエ関連諸室
2階に展示関連諸室
1階に共用・管理部門
の構成で最初考えました。

最初のイメージから解答例にするには?を考える。

  • 面積的に無駄なピロティが発生する事。
  • ピロティ抜きの延べ床面積が小さくなる事。
  • 3階が一番面積が広くなる構成である事。
  • 1階に多目的展示室があった方が利便性が上がる事。

これらだけでは解答例の断面構成にするには無理があるのかとも思うのでさらに考えた結果。

ざっくり
1階に共用・管理部門+多目的展示室
2階に展示関連諸室
3階にアトリエ関連諸室


を決めてあとは平面的にまとめやすい断面構成にしたのではないか?と私は考えました。

8 配置計画に戻す

アプローチに関しても平面、断面と同じ

①解答例のアプローチ計画を書く。
②自分の最初に感じたアプローチを書く。(下のアプローチ計画)
③②のプランがどのように①になるか考える。

基本的に建物は整形の方が平面プランが簡単である。
屋外テラスを南面に間口を広くとる事で快適性を向上できるプランとする事で建物が整形にできると最初考えました。

最初のイメージから解答例にするには?を考える。

  • 屋外テラスの面積が広くなりすぎて建物の面積が小さくなる(建蔽率60%指定なのでいいかも)
  • 建蔽率60%ギリギリで計画する事で最大限の延べ床面積確保できる
  • 屋外テラスがコンパクトでまとまった空間とできる

以上より解答例のアプローチ計画になったと私は考えました。

9 条件整理に戻す

今回読み落とし・間違えした部分で多かった項目ありましたか?

私の知り合いは

屋上庭園に関しての読み間違えがあったみたいです。
屋上庭園150m2に客土を100m2で計250m2って間違え。

こうするとかなりプラン上難しくなります。


間違えたならどうまとめると間違わないかを考え実行しましょう。

10 最後に

今回は逆エスキスを実際にやったものを簡単にまとめてみました。

最初はなかなか考えがまとまらないかもしれません。
最初からうまくいきません。何度もやってみてコツをつかんでください。

同じ課題でも
今やる
1ヶ月後にやる
2ヶ月後にやる

自分のレベルが高くなるにつれ気づきの量は増えていきますよ。

同じ問題でも定期的に何度もやってみるといいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。